「…ふわぁ、眠いよ」



日向で大きなあくびをする、洗濯物を干し終わってあまりにもいい天気なので草の上に座って空をボーっと見ている
とても穏やかで風邪もなくとても気持ちがいい。



「眠いなぁ」



平助君は仕事で帰ってくる頃にはお腹をすかせているから、ご飯を作って待ってなきゃ怒られちゃうな…。
とかうとうとしながら考える。
私の故郷の水は羅刹の効果を和らげる。2人でこの時代の流れを感じさせないこの土地で生活している。
屯所にいた時みたいに騒がしくないけれど、とても幸せだから十分だ。



「…ご飯、何がいいかな………」


目を閉じて、少しだけ眠ってから食事の準備をしよう…。




ポカポカして気持ちがよかった。でも、誰かに呼ばれてゆっくり目を開ける。


「…
「…平助君」
「ったく、心配かけんなよ。家にいないからびっくりしただろ?」


もう空が橙色に変わっていた。
驚いて飛び起きると、平助君が笑っていた。


「おはよ」
「お、おはよう…。私、寝ちゃって」
「昼間、ポカポカして気持ちよかったもんなー」



ニヤリと笑われて私はからかわれていることに気付く。私は顔が真っ赤になる。
平助君は仕事中だったのに、私は眠っちゃって…。あぁ、どうしよう……!



「なに、百面相してんだよ、
「え?」
「おもしれー奴。別に怒ってないからさ」



髪をガシガシ撫でられて、平助君は楽しそうに笑ってる。


「さ、帰るぞ」
「うん」



平助君が差し伸べる手を握って私達は歩き出す。
とても穏やかな日々、幸せな時間。この場所で、2人でゆっくりとした時間をすごせることが何よりも嬉しい。
いつまでも、同じ時間をすごせますように…。






、腹減った」
「ご、ごめん。まだ何も作ってない…」
「マジかよ…」
「ご、ごめん!あのね…よかったら一緒に作る?」
「…んー。たまにはいいかもな」
「うん」